「我慢する」英語・違い
「我慢する」という意味には、いくつか類義語(synonym)が存在します。
その中でもTOEICでも出てくる【endure, stand, bear with, be patient, tolerate】の4つの英単語について、よく使われる意味や使い方またどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます。
フィリピン講師によるオンライン英会話サービス【Everyday English】
endure:我慢する(長い時間)
「辛抱強く我慢する」という意味になります。
<例文>
・He endured the hard discipline for three years.
彼は3年間、厳しい訓練を我慢した。
(※ discipline:訓練)
長い時間にかけて、苦痛・不快なことから「じっと耐える」という意味になります。
stand:我慢する(否定・疑問文の際)
「不快・困難なことに耐える」
<例文>
・I can't stand the manager's attitude.
私はそのマネージャーの態度に我慢できない。
(※ manager:マネージャー、attitude:態度)
不快・困難な何かしらのことに耐えるという意味になります。
基本的に否定・疑問文で使用されることが多いです。
bear with:我慢する
「ある人・モノに耐える」
<例文>
・If you live in that apartment, you need to bear with the factory noise.
もしあなたがあのアパートに住んだら、あたなは工場の騒音に耐える必要がある。
(※ factory:工場、noise:騒音)
ある人やある物ごとに対して我慢するという意味になります。
bear 単体だと、物理的な負荷に耐えるという意味もあります。また、stand とほぼ同じ意味で使用されます。
be patient:我慢する(嫌なことを受け入れて)
「嫌なことを受け入れて我慢する」という意味なります
<例文>
・I can be patient with my daughter's selfish attitude.
私は娘のわがままな態度に我慢できます。
(※ daughter:娘、selfish:わがまま、attitude:態度)
心配したり、イライラしたりせず、冷静に「マイナス・ネガティブなことを受け入れて我慢する」という意味になります。
また、be patient の後ろに「人」が入る時は、「be patient + with 人」となります。
tolerate:我慢する(嫌なことを受け入れて)
「嫌なことを受け入れて我慢する」という意味なります
<例文>
・He always tolerates his boss's absurd orders.
彼はいつも彼の上司の無茶な命令に耐えている。
(※ absurd:無茶な、order:命令)
腹を立てたりしても、その感情を殺して「マイナス・ネガティブなことを受け入れて我慢する」という意味になります。
ニュアンスの違い
今回紹介させていただいた「我慢する」「耐える」という意味を持つそれぞれの英単語に関して、大きな意味の違いはありません。
ちょっとしたニュアンスの違いについて似た例文を使用しつつ説明します。
・Someone ( ) something due to the influence of COVID-19.
ある人はコロナの影響で何かしらのことを我慢する。
endure

長時間、苦痛・不快なことから、辛抱強くじっと耐えるというニュアンスが強いです。
そのため、今回紹介させていただいた英単語の中で、もっとも辛い状況下で「我慢する」という意味で使用されることが多いです。
・Many owners endure not opening their shops due to the influence of COVID-19.
コロナ影響で、多くの店主は店を開くことを我慢している。
「コロナの影響で、店主が長いこと自分のお店を営業させることを辛抱強く耐えている」というニュアンスになります。
stand

ある人・ある物事において、不快に感じたことに対して、腹が立っても、文句を言わずに我慢するというニュアンスになります。
逆に、不快に感じたことに対して文句の1つくらい言いたくなるため、「もう我慢できない」というような否定文や疑問文で使用されることが非常に多いです。
また bear も上記の説明とほとんど同じ意味になりますが、stand の方がより口語的な表現として使用されることが多いです。
・Owners can't stand to open their shops due to the influence of COVID-19.
コロナの影響で、店主は店を開くことを流石にもう我慢できないというニュアンスになります。
「コロナの影響で、自分のお店が営業できないことに対して、店主はもう耐えられない」というニュアンスになります。
bear with

ある人・ある物事に対して、耐える・我慢するという意味を持ちます。今回紹介させていただいた他の英単語の意味とほとんど変わりません。
また bear 単体では、stand とほとんど同じ意味として使用されますが、bear の方が文語的な表現として使用されることが多いです。
・Owners can't bear to open their shops due to the influence of COVID-19.
コロナの影響で、店主は店を開くことを我慢できない。
・Many people bear with hard times due to the influence of COVID-19.
多くの人がコロナによる不景気を耐えている。
<1つ目>
stand の例文と同様の意味で、「コロナの影響で、自分のお店が営業できないことに対して、店主はもう耐えられない」というニュアンスになります。
<2つ目>
直訳した意味の通りで、「コロナによる不景気に対して、多くの人が我慢をしている」となります。
be patient

嫌なことに対して、感情的にならず、落ち着いて平常心を保った状態で、嫌なことを受け入れるというニュアンスになります。
・Many people are patient to hang out with friends due to the influence of COVID-19.
コロナの影響で、多くの人が友達と遊びに行くことを我慢している。
「コロナの影響で、外出の自粛規制により、友達と遊びに行けないことは嫌なことだけど、それは仕方のないことだと考え、外出を我慢する」というニュアンスになります。
tolerate

嫌なことに対して、感情がたかぶってしまうが、その感情を殺して、嫌なことを受け入れるというニュアンスになります。
・Many people tolerate to hang out with friends due to the influence of COVID-19.
コロナの影響で、多くの人が友達と遊びに行くことを我慢している。
「コロナの影響で、外出の自粛規制により、友達と遊びに行けないことに腹が立つが、その感情を無理やり押さえて、外出を我慢する」というニュアンスになります。
それぞれの英単語によって文章のニュアンスは少し異なりましたが、文章全体でみるとそれぞれ似た文章同士ほとんど同じ内容でした。
このように今回紹介した5つの英単語はそれぞれ特有のニュアンスを持っていますが、大まかな意味は非常に似ています。
まとめ
<endure>
長い間、辛抱強く耐える
<stand>
ある人・モノに対して文句を言わずに我慢する(否定文・疑問文)
stand(より口語的)= bear(より文語的)
<bear with>
ある人・モノに対して我慢する
<be patient>
ネガティブなことに対して、冷静に受け入れて我慢する
<tolerate>
ネガティブなことに対して、感情的になった気持ちを殺し、受け入れて我慢する
以上で、「我慢する」という意味を持つそれぞれの英単語に関するニュアンスの違い、使い分けに関する説明は終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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