「~だから」英語・接続詞
理由や原因などの因果関係を表す「~だから」「~なので」という意味には、いくつか類義語(synonym)が存在します。
その中でもTOEICでも出てくる【because, since, as, for, given that】の5つの接続詞の英単語について、TOEICで使われる意味や使い方またどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます。
※理由や原因などの因果関係を表す前置詞の英単語はこちら
because:なぜなら
なぜなら、~だから、~という理由で
<例文>
・The gems are rather expensive because they are quite hard to find it.
そのゲームはかなり高価である。なぜなら彼らはそれを見つけるのに非常に困難であったからである。
(※rather:かなり、expensive:高価、quite:非常に)
because は先に結果が述べられ、その後にbecause を置いて原因や理由を述べるという場面が多いです。そのため、文末に置かれることが多いです。
since:~だから
~だから、~なので、~のゆえに
<例文>
・Since we are a married cupple, we should talk to each other honestly.
私たちは夫婦なのだから、お互い正直に話し合うべきである。
(a married cupple:夫婦、each other:お互い、honestly:正直に)
since はまず since を置いて理由や原因を述べて、その後に結果が述べられるという場面が多いです。そのため、文頭に置かれることが多いです。
as:~だから
~だから、~ゆえに
<例文>
・As I felt cold when I woke up, I wore the jacket.
私は目が覚めたとき寒かったので、ジャケットを着た。
(※wake up:目が覚める)
as は since 同様、まず as を置いて理由や原因を述べて、その後に結果が述べられるという場面が多いです。そのため、文頭に置かれることが多いです。
また、軽く付帯的な理由を述べる時にも使用されます。
for:というのも
というのも~だから
<例文>
・He should put on glasses, for he frequently screws up his eyes recently.
彼はメガネをかけるべきです。というのも、彼は最近、頻繁に目を細めているからです。
(※put on glasses:メガネをかける、frequently:頻繁に、screw up one's eyes:目を細める、recently:最近)
付帯的に理由を述べる時に使用されます。
また、理由を述べるときに for は文末で使用されます。
ただ、for は理由を述べる場合に会話で使われることはほとんどありません。
given that
~と考慮すると
<例文>
・Given that elementary school teachers can't teach their students personally, the parents have to explain the class lessons to their children.
小学校の先生たちが生徒に直接教えることができないということを考慮すると、親が子供たちに授業で学ぶ内容を説明する必要がある。
(※elementary school:小学校、personally:直接、have to:~する必要がある、explain:説明する)
given that は他の4つの英単語とはニュアンスが少し異なりますが最終的な文章の意味合いは同じになります。
理由や原因について考えると、こういった結果になるというニュアンスになります。
通常、文頭で使用されます。
ニュアンスの違い
それぞれのニュアンスの違いを説明する前に、
英語には、
・聞き手が既に知っている情報(旧情報)
・聞き手がまだ知らない情報(新情報)
があり、
・旧情報 → 文の前に置かれる
・新情報 → 文の後に置かれる
というような傾向があります。
それを踏まえた上で、それぞれのニュアンスについて説明していきます。
because・since・as・for の違い
because
結果より理由や原因の方に重きが置かれることが多いです。
また、because は新情報としての理由や原因を述べるときによく用いられます。
そのため、文末で使用されることが多いです。
例)I can't go out today because I have a headache now.
私は今日外出することができません。なぜなら、私は今頭が痛いからです。
この例文だと、外出できない理由を伝えるための文章になります。
since
理由や原因より結果の方に重きが置かれることが多いです。
また、since は旧情報としての理由や原因を述べるときによく用いられます。
そのため、文頭で使用されることが多いです。
例)Since I have a headache now, I can't go out today
私は今頭が痛いから、今日外出できません。
この例文だと、外出できないこと(結果)を伝えるための文章になります。
as
sinceと同様、理由や原因より結果の方に重きが置かれる。
また、as も旧情報としての理由や原因を述べるときによく用いられます。
そのため、文頭で使用されることが多いです。
as は軽く付帯的な理由を述べる時に使用されることもあり、because や since と比較して意味に曖昧さがあります。
例)As I have a headache now, I can't go out today
私は今頭が痛いから、今日外出できません。
この例文も同様、外出できないこと(結果)を伝えるための文章になります。
for
for は新情報としての理由や原因を述べるときによく用いられます。
あくまで付帯的に理由を述べるときに使用されます。
また、for は文末に置かれます。理由を述べる場合でいきなり文頭にfor が置かれることはありません。
例)I can't go out today, for I have a headache now.
私は今日外出できません。というのも私は今頭が痛いからです。
例)This summer was already gone. For I don't see people who eat shved ice recently.
今年の夏は既に過ぎ去ったね。というのも最近かき氷を食べている人を見ていないからね。
1つ目の例文では、外出できない理由を付帯的に伝えるイメージになります。
2つ目の例文では、for の代わりに because を入れると少し文章がおかしくなります。
「最近かき氷を食べている人を見なくなったから夏は過ぎ去った」というようなニュアンスの文章になってしまいます。
given that
「理由や原因について考えて、結果こうなる」というようなニュアンスになります。
まとめ
【結果, because + 理由】:~という結果である、なぜなら~という理由だから
【since + 理由, 結果】:~という理由から、~という結果である。
【as+ 理由, 結果】:~という理由から、~という結果である。
【結果, for + 理由】:~という結果である。というのも~という理由だから
【given that + 理由, 結果】:~という理由を考慮すると、~という結果である。
以上で、「だから」という意味を持つそれぞれの英単語に関するニュアンスの違い、使い分けに関する説明は終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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