「たくさんの」「多くの」英語・使い分け
「たくさんの」「多くの」という意味には、いくつか類義語(synonym)が存在します。
その中でもTOEICでもよく出てくる【many, much, a lot of, multiple, numerous, plenty of】の6つの英単語について、TOEICでよく使われる意味や使い方またどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます。
フィリピン講師によるオンライン英会話サービス【Everyday English】
many
たくさんの、多数の
<例文>
・There were many reasons that you were scolded.
あなたが怒られたのには多くの理由があった。
(※scold:しかる)
many は数えることのできる名詞の前に置いて使用されます。
much
たくさんの、多量の
<例文>
・I had much time to prepair for presentation.
私はプレゼン発表の準備するためのたくさんの時間があった。
(※prepair:準備する、presentation:プレゼン発表)
much は数えることのできない名詞の前に置いて使用されます。
a lot of
多くの、多数の、多量の
<例文>
・He has a lot of colleagues around the world.
彼は世界中にたくさんの仲間がいる。
(※colleague:仲間、around:~の至るところに)
・He has needed a lot of money since 5 months ago.
彼は5か月前からたくさんのお金を必要としている。
(※since:~から、ago:~前)
a lot of は数えることのできる名詞と数えることのできない名詞にもどちらにも使用することができ、それらの名詞の前に置いて使用されます。
multiple
多数の、多様な
<例文>
・He has visited in multiple contries as a job.
彼は仕事として多数の国に訪れたことがある。
multiple は数えることのできる名詞の前に置いて使用されます。
numerous
多数の、大勢の
<例文>
・There were numerous visitors to Tokyo Disneyland yesterday.
昨日、東京ディズニーランドには大勢の入場者がいた。
(visitor:入場者)
numerous は数えることのできる名詞の前に置いて使用されます。
plenty of
たくさんの、たっぷりの、十分な
<例文>
・My mother purchased of vegetables in supermarket.
私のお母さんはスーパーマーケットでたくさんの野菜を購入した。
(※purchase:購入する、vegetable:野菜)
plenty は数えることのできる名詞と数えることのできない名詞にもどちらにも使用することができ、それらの名詞の前に置いて使用されます。
plenty + of という形で使用されることが多いです。
ニュアンスの違い
ニュアンスの違いとして、可算名詞と不可算名詞に分けて説明していきます。
可算名詞:数字で数えることのできる名詞
不可算名詞:数字で数えることのできない名詞
可算名詞
可算名詞の前に使用される英単語では、「many」「multiple」「numerous」の3つが挙げられます。これらは「たくさんの」という意味で同じになります。
ちょっとした使い分けとして説明させていただきます。
<表現の硬さの違い>
【many】
一般的に使用される英単語です。
【multiple】
many よりも少し硬い表現で使用される英単語です。
また「多様な」というように種類などを表現する際によく使用されます。
【numerous】
many よりも少し硬い表現で使用される英単語です。
不可算名詞

不可算名詞の前に使用される英単語では、「much」が挙げられます。
【much】
一般的に使用される英単語です。
両方
可算名詞と不可算名詞のどちらの名詞の前にも使用される英単語では、「a lot of」「plenty of」の2つが挙げられます。どちらも「たくさんの」という意味でほとんど同じになりますが、ちょっとしたニュアンスの違いを説明させていただきます。
<主観的か客観的か>
【a lot of】
一般的によく使用される英単語です。
plenty of と比較すると a lot of の方が客観的な場面で使用されます。
【plenty of】
enough と同じ「十分な」という意味を持ちます。
その人にとって必要な数や量が十分に足りているというニュアンスを持つため、a lot of と比較すると、plenty of の方が主観的な場面で使用されます
まとめ
【many + 可算名詞】:たくさんのモノ(可算名詞)
【much + 不可算名詞】:たくさんのモノ(可算名詞)
【a lot of + 可算/不可算名詞】:たくさんのモノ(可算/不可算名詞)
【multiple + 可算名詞】:たくさんのモノ(可算名詞)
【numerous + 可算名詞】:たくさんのモノ(可算名詞)
【plenty + 可算/不可算名詞】:たくさんのモノ(可算名詞/不可算名詞)
以上で、「多くの」という意味を持つそれぞれの英単語に関するニュアンスの違い、使い分けに関する説明は終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
TOEICのスコアを伸ばしたい方へ

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