「厳しい」英語・使い分け
「厳しい」という意味には、いくつか類義語(synonym)が存在します。
その中でもTOEICでも出てくる【hard, tough, rigorous, harsh, severe, strict, serious, tight】の8つの英単語について、TOEICで使われる意味や使い方またどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます。
そして、今回紹介する「厳しい」という意味を持つ8つの英単語には、それぞれ異なるシチュエーションが存在します。大きく7つのシチュエーションに分けることができます。
それぞれのシチュエーションに分けてその都度、紹介していきます。
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ヒトの性格【hard/tough/strict】

「あの人は厳格な人だ」「あの人は容赦がない」というような表現をする際に「厳しい」という意味で使用されれるケースです。
hard:厳しい・冷酷な
例)Many students are afraid of him as so hard professor.
多くの生徒たちは彼のことをとても冷酷な教授として恐れている。
(※afraid:恐れて、professor:教授)
tough:厳しい、頑固な
例)Many older people tend to be tough.
多くの高齢者は頑固になる傾向にある。
(※tend to:〜になる傾向がある)
strict:厳しい、厳格な
例)My parents are strict about etiqutte.
私の両親は礼儀作法に厳しい。
(※etiqutte:礼儀作法)
規則・ルール【strict/rigorous】

規則やルールが厳しい時に使用されるケースです。
strict:厳しい、厳格な
例)The strict regulations always torment us.
厳しい規制はいつも私たちを苦しめている。
(※regulation:規制、torment:苦しめる)
strict は完全な服従や遵守といった決められたことに厳格に従わなければならないという表現で使用されます。
rigorous:厳しい、厳格な
例)That university is famous as rigorous school regulations.
あの大学は校則が厳しいことで有名である。
(※school regulation:校則)
評判・意見【severe/harsh】

「人からの評判や意見がきつい」というような表現する際に「厳しい」という意味で使用されます。
severe:厳しい、痛烈な
例)The comments of that professor were severe after students finished the presentation.
生徒たちのプレゼン発表が終わった後の教授のコメントは厳しいかった。
(※professor:教授、presentation:プレゼン発表)
harsh:厳しい、とげとげしい
例)The critics gave harsh comments about the product.
その評論家はその製品について厳しいコメントを与えた。
(※critic:評論家、comment:コメント、product:製品)
トレーニング(練習・訓練)【hard/tough/rigorous】

練習や訓練などがつらい時に「厳しい」という意味で使用されるケースです。
hard:厳しい、つらい
例)All soldiers undergo hard training before going into battle.
すべての戦士は戦いに行く前に厳しい訓練を経験する。
(※soldier:戦士、undergo:経験する、battle:戦い)
hard は達成する or 耐えるのが困難というニュアンスが強いです。
tough:厳しい、きつい
例)He has gotten stronger by the tough practice.
彼は厳しい練習によりたくましくなった。
tough も hard 同様、達成する or 耐えるのが困難というニュアンスが強いです。
rigorous:厳しい
例)The players who are playing the major international game now must have gone through rigorous training.
今、大きな世界大会で試合をしている選手たちは厳しいトレーニングに耐え抜いてきたに違いない。
(※major:大きな、internarional:国際の、must have pp:〜したに違いない、go through:耐え抜く)
rigorous はレベルが特に高いのために困難であるというニュアンスが強いです。
環境(天候・生活)【severe/harsh】

「天候がひどい時」や「キツイ生活環境にある時」に「厳しい」という意味で使用されるケースです。
severe:厳しい、極端な
例)Hokkaido in mid winter is severe.
真冬の北海道は厳しい。
severe は天候などが極端であるという表現をする際によく使用されます。
harsh:厳しい、苛酷な
例) His harsh living environment made him be stronger.
彼の過酷な生活環境が彼を強くした。
(※living environment:生活環境)
問題・状態【hard/severe/serious】

「難しい問題・深刻な状態」と表現する時に「厳しい」という意味で使用されるケース
hard:厳しい、難しい
例)I’m not confident that I can solve the hard problems.
私はその難しい問題を解けるか自信がない。
(※be confident:自信がある)
severe:厳しい、深刻な
例)My friend is taken a severe illness.
私の友人は深刻な病気にかかってしまった。
(※be taken illness:病気にかかる)
severe は非常に痛みを伴う or 有害な状態である時に使用されることが多いです。
serious:厳しい、重大な
例)His illoness is not that serious.
彼の病気はそこまで重大ではない。
制限(金銭的・時間的)【tight】
「スケジュールや予算などがきつい」と表現する際に「厳しい」という意味で使用されるケース
tight:厳しい、きつい
例)His schedule is always tight.
彼の予定はいつもキツキツである。

まとめ
<hard>
「人の性格」「トレーニング」「問題・状態」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<tough>
「人の性格」「トレーニング」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<rigorous>
「規制・ルール」「トレーニング」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<harsh>
「評判・意見」「環境(天候・生活)」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<severe>
「評判・意見」「環境(天候・生活)」「問題・状態」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<strict>
「人の性格」「規制・ルール」というそれぞれのシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<serious>
「問題・状態」のシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
<tight>
「制限(金銭的・時間的)」のシチュエーションで「厳しい」という意味で使用されます。
以上で、「厳しい」という意味を持つそれぞれの英単語に関するニュアンスの違い、使い分けに関する説明は終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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