「同意する」英語・表現
「同意する」という意味には、いくつか類義語(synonym)が存在します。
その中でもTOEICでもよく出てくる【authorize/approve/consent/agree】の4つの英単語について、TOEICでよく使われる意味や使い方またどのような違いがあるのかを詳しく紹介していきます。
また、英単語で「従う」という意味を持つ類義語の説明をした記事はこちら
authorize:認可する

活動・計画・支出などを「認可する」「許可を与える」
権限を持つ人が誰かに何かをするために必要な「権限を与える」
<正しい文>
・The President has authorized the managers to revise the proposal.
会長はマネジャーに企画書を訂正するための権限を与えた。
(※president:会長)
<間違った文>
・The attorney was reluctant the proposal at first but finally authorized.
はじめ弁護士はその提案に乗る気ではなかったが、最終的に認可してくれた。
(※attorney:弁護士、reluctant:乗る気でない)
authorizeの後ろには必ず 人 or モノがきます。
consent:承諾する

権限を持つ人が頼み事や提案を「承諾する」「許可を与える」
<正しい文>
・The attorney was reluctant the proposal at first but finally consented to it.
はじめ弁護士はその提案に乗り気ではなかったが、最終的に承諾してくれた。
・My professor consented to the change of our schedule .
私の教授はスケージュールの変更を承諾してくれた。
<間違った文>
・Residents consented to the terms and conditions set by the government.
住居者は政府によって定められた期限と条件に承諾した。
(※resident:住居者、terms:期間、conditions:条件)
consentは「許可を与える」という意味が強いため、間違った文では、期限や条件は政府によって既に定められたものです。そのため住居者はそれに従うものであって、承諾するものではありません。
「許可を与える」authorize と consent の違い・使い分け
「authorize」「consent」はどちらも「許可を与える」という意味合いがあります。その2つの違いは後ろに前置詞 to を置くか置かないかです。
authorize + 人/モノ
consent + to + モノ
このようにauthorizeの後には人かモノが直接きます。consentの後には前置詞のtoが置かれ、toの後ろにモノがきます。
このような使い分けになります。
approve:認める

人の意見や考えなどを(満足・納得して)「受け入れる」「認める」
計画や案を(正しい・良いと)「認める」「承認する」
<正しい文>
・Mr. Smith approved the renovation plans.
スミスさんは家のリフォーム計画を受け入れた。
・My professor approved my report.
私の教授は私のレポートを承認してくれた。
<間違った文>
・The teacher approved the student's cheating behaviour.
先生は生徒のカンニング行為を認めた。
approveは「正しい・良いと思い認める」という意味が強いため、カンニングというものは正しい行為ではありません。
The teacher didn't approve the student's cheating behaviour. のように否定文であれば、カンニングは正しい行為でないため認めなかったとなるため、問題ありません。
agree:賛成する

人の意見や考え、活動に対して自分も同じ考え or 議論の末、自分も同じ考えになったため、「同意する」「賛成する」
<正しい文>
・Some critics have called the movie a masterpiece but not everyone agrees.
評論家たちはその映画を最高傑作と呼んでいるが、全員が賛成している訳ではない。
(※critic:評論家、masterpiece:最高傑作)
・I agree with the protest.
私はそのデモ活動に賛成です。
・My professor agreed to the plan to start onlone class.
私の教授はオンラインで授業を開始することに同意した。
<間違った文>
・Mr. Smith agreed the renovation plans
スミスさんは家のリフォーム計画に同意した。
agreeは後ろに目的語がある場合、「agree + with」 または「 agree + to」 と後ろに前置詞が必要となります。
「agree + with」 は自分も同感であること表し、「approve」と同じ意味になります。
「agree + to」は意見や提案などをただ受け入れるという意味合いになります。その案に対して本人がしぶしぶ同意するという場合などにも使われます。

まとめ
【authorize + someone/something】:(something)を(権限のある人が)認可する ⇔ consent to
【consent + to + something】:(something)を(権限のある人が)承諾する ⇔ authorize
【approve + something】:(something)を快く承認する ⇔ agree with
【agree + with + someone/something】:(something)に快く同意する ⇔ approve
【agree + to + something】:(something)を受け入れる。しぶしぶ同意する
以上で、「同意する」という意味を持つそれぞれの英単語に関するニュアンスの違い、使い分けに関する説明は終わりになります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
TOEICのスコアを伸ばしたい方へ
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